テレビドラマの話

最近はめっきりテレビ自体を観なくなったけど、昔はドラマとかよく観てた。

ここ最近、なんだか無性に昔のドラマとか観たくなってみてました。
今は動画配信サービスがあるから、いつでも気軽に観れるのがほんと便利。
たくさんあるサービス会社も映画が豊富とか海外ドラマに強いとかそれぞれに特化した分野があるから、何社か登録してる。
そして今回は、国内の昔のテレビドラマを観たいなと思っていろいろ観てました。
どれもリアルタイムでも観ていたもので、再視聴した上での感想みたいなものです。
観たことある人なら懐かしく思ってもらえたら嬉しいし、観たことないって人なら興味湧いたら観てもらいたいなと思いました。
(以下、敬称は省略させていただきます)

「Nのために」
TBS系ドラマ 2014年放送 ミステリー・サスペンスドラマ。
それぞれに想う大切な人を守るために、結果それらが連なって最悪な悲劇を生み出す物語。
私がこのドラマで特に好きなのが、前半の瀬戸内の小さな島で過ごす高校生時代の希美(榮倉奈々)と成瀬(窪田正孝)のせつない純愛。
ふたりにはそれぞれ家庭内環境において厳しい現状があり、それを互いに知りつつ、そんな辛い境遇のなかでも夢や野望を語り合ったり、相手の弱さに寄り添ったり。
成瀬の希美を守りたいとか助けたいと想う気持ちが言葉とかではなく視線やしぐさとかによく表れていて、でも現実はなにもできない高校生であるもどかしさにどうしようもないせつなさが込み上げます。
また映像が本当にきれいで、私がこのドラマを見ようと思ったきっかけも、この美しい島の景観を映すカメラワークに魅せられたから。
夏のむせ返るような草の匂いとか夜明け前のひんやりとした空気感とか、そういうのが本当に感じられるような映像美がとても素敵です。
あと、主題歌である家入レオの「Silly」を流すタイミングが毎回いいんだ。
希美が泣く場面は大抵こっちももらい泣きしてました。
たぶんこれ希美の相手として安藤(賀来賢人)派と成瀬派に分かれると思うんだけど、私はやっぱり島で過ごしたふたりの雰囲気や罪の共有という後ろ暗さが好きだったから成瀬と一緒になってほしいと思ってました。
いやドラマでは最後成瀬と一緒にいることを選んだ希美だけど、たぶん病気がなかったら安藤と一緒になったのかなと思って。
ミステリードラマという括りで見ると、なんていうかモヤモヤが残るすっきりしないもの。
でも原作者である湊かなえの作品はいつもこんな感じなので、まあ良くも悪くも湊かなえの作品だなってw
同原作者の「リバース」もリアルタイムで観てたけど、途中までは毎回誰が犯人なの?ってハラハラドキドキしながら観てました。
あと、このドラマの演出家が手掛けた他作品で好きなドラマに「アンナチュラル」があります。
これはリアルタイムでは観てなかったんだけど、再放送してた時になんとなく見始めたらおもしろくてハマったドラマです。
Nのためにに話は戻りますが、このドラマ視聴率はそんなによくなかったと記憶します。
自分はおもしろいと思ってたからどうしてだろうと不思議だった。
でもどの番組でもそうだけど、作品の出来=視聴率じゃないんだなってほんとそう思います。

「離婚弁護士」
フジテレビ系ドラマ 2004年放送 ヒューマンドラマ。
次は痛快な話が観たくなって選んだのが「離婚弁護士」
敏腕弁護士を演じる天海祐希がとにかく小気味よい演技で爽快さのあるかっこいいドラマ。
法律という小難しいテーマなのにコミカルでテンポもよくて、一話完結なのも毎回後味スッキリでいい。
脇を固める俳優さんたちも個性豊かで魅力的。
弁護士事務所の受付には似つかわしくない軽いノリのミムラや、一生懸命なのにどこか抜けてるアシスタントの玉山鉄二、エリート弁護士だけど親近感のある佐々木蔵之介、普段は飄々としてるけど実は頼りになるパラリーガルの津川雅彦。
そんな事務所の面々と徐々に絆を深めていくさまもいい。
依頼される案件も様々で、相手を打ち負かしてやったぜ!というよりは、ホロリとさせられる話が多いのもまたいい。
宝塚出身の女優さんはいっぱいいるけど、中でも天海祐希さんはめっちゃ好き。
サバサバしてて男性的なかっこよさもあるのに、女性らしい立ち振舞の美しさも持ち合わせていてほんと憧れる。
シリーズとして「離婚弁護士Ⅱ」もあってこちらもおもしろいけど、個人的にはやっぱり1が好きだな。
まあこういうシリーズものは大抵そうで、どれも1には敵わない。
1のおもしろさがあってこその続編だからね。

「医龍」
フジテレビ系ドラマ 2006年放送 医療系ヒューマンドラマ。
引き続き痛快なドラマが観たくて選んだのが「医龍」
医龍は1~4までシリーズとしてあるんだけど全部観ました。それぐらい好きです。
先にも述べましたが、シリーズもの特有のあれで1がいちばん好きなんだけど、天才外科医・朝田龍太郎演じる坂口憲二がとてもかっこいいので。
ちなみに3の時の坂口憲二が好み。
顔など全体的に引き締まっていて、男くさい色気がだだ漏れです。
あんな医者がいたらいかんレベルでかっこいいです。
医療系ドラマはたくさんあって世間一般的に人気な有名作品も多々あるけど、私が好きな医療系ドラマはこの「医龍」と「ドクターX」そして「白い巨塔」
医龍とドクターXは、現実ではありえない天才外科医が難しい手術を成功させていく爽快さが好き。
原作が漫画だからなのか、所々演出的に漫画っぽい大げさな場面はあるけど、でもそれらもひっくるめて好き。
まあ坂口憲二の上半身裸でオペのシミュレーションをするシーンは自分的に謎演出なんだけど、鍛えられた肉体美を堪能するサービス的なものだと思えば笑わずに見られるかな。いや、やっぱり笑うわw
権力争いが酷い医療の世界のなかで、朝田はただ患者を助けることだけを信念に動いている。
そうした朝田の思想と天才的な腕に魅了されて次々と仲間が増えていくさまも、ベタで王道だけどとてもいい。
シリーズごとにチームドラゴンのメンバーが微妙に変わるんだけど、中でもすべてのシリーズに出てる麻酔科医の荒瀬(阿部サダヲ)、内科医の藤吉(佐々木蔵之介)、研修医の伊集院(小池徹平)たちとの信頼関係が熱いんだよね。
他の俳優さんだと、鬼頭先生(夏木マリ)がめっちゃかっこいい。
医龍での悪役ならやっぱり野口(岸部一徳)は外せないね。
ただシリーズ追うごとにふざけたギャグっぽい演技になったのが残念だったけど。
それから医龍で特に評価したいのが音楽。
もう医療ドラマとは思えないかっこよさで、オペシーンで流れると話の展開と相まってテンション上がる上がる。
中でも特にお気に入りは医龍2のサントラに入ってる「DRAGON RISES」と「RED DRAGON(’07 ver.)」
作曲は澤野弘之氏。
あまりにも医龍の曲が自分の好みにドンピシャでハマったので調べらたら、ドラマや映画以外でもアニメやゲームのサントラも手掛けてる方。
アニメは観ない私でも知ってるような有名なタイトルとかあって、試しに聴いてみたらどれもよかった。
なかでも戦国BASARAの曲がめっちゃかっこよかったな。

「白い巨塔」
フジテレビ系ドラマ 2003年放送 医療系ヒューマンドラマ。
医龍観終わったあとにやっぱり観たくなったのがこれ。
唐沢寿明版の白い巨塔です。
個人的に国内ドラマのなかでトップクラスの名作だと思っています。
久しぶりに観たけど、本当に良くできたドラマ。
大学病院の権力争いや派閥抗争、人間の欲深さとか醜い感情など医療というよりも政治的な色が濃いドロドロとした人間関係が見どころ。
主人公の財前五郎(唐沢寿明)が野心の塊のような男で、助教授の頃はまだかわいげがあったけど教授となった途端傲慢さが更に増して、それはもう清々しいくらいw
でもなぜか憎めないんだよ、財前五郎。
上にいくためなら手段を選ばない狡猾さを持っているけど、その根底には医師として患者を救いたいとする気持ちがちゃんとあるからかな。
そしてその財前と同期の内科医・里見先生(江口洋介)
財前とは正反対の考え方で、真面目で実直で常に目の前の患者と真摯に向き合う医者の鏡みたいな男。
どちらも考え方の違いから対立してばかりだけど、互いに医師として尊敬できる部分は認め合っていてそこがこのふたりの関係性の魅力でもある。
あと、当時も脇を固める俳優陣が豪華すぎると思っていたけど、久しぶりに観た今でもやっぱりこのドラマの名だたる俳優の面々は豪華で贅沢だと思った。
個人的には関口弁護士を演じた上川隆也がかっこよくて、当時の好きな俳優さんのひとりでした。

ただただ重いだけの話かというとそうでもなくて、財前の義父である又一(西田敏行)の女婿の名誉のためなら金に糸目をつけない下品さや、教授夫人たちによる”くれない会”での女同士の陰湿なやりとりが怖いんだけど笑えて、重いシーンが続く中でのいい箸休めとなっている。
印象的なシーンとして、第二部(裁判編)が始まった時、この後の財前の行く末を暗示しているかのようなアウシュヴィッツ強制収容所の死の門へと続く線路の上に立つ財前の姿。
何気ないこのシーンが財前の最期を際立たせます。
財前の最期は泣けます。
死の直前の意識が朦朧とした中で喋る財前の言葉。
その中に里見でさえも気づけなかった財前の心の内、死なせてしまった佐々木への深い後悔があったことがわかってせつない。
里見に宛てた遺書で締めくくるラストも含め、涙なくして観られない最終回でした。

白い巨塔やNのためにのように、原作は小説でそれがドラマ化された作品ってたくさんある。
私はいつもそのドラマがおもしろかったらその原作を読んでみたくなって、後から小説を読むことが圧倒的に多い。
上記のドラマも、先にドラマを観て、後から小説を読んだというパターン。
映像化されるドラマも、字面から想像する小説もどちらも違う楽しみ方ができていいですよね。
最近はこんな感じでドラマばかり観ていたから今度は小説でも読もうかな。
この時期、本屋とか行くのも戸惑われるけど、電子書籍はどうも肌に合わない。
小説はやっぱり紙の本で読みたいんだ。

雑記